11月16日、まさに小春日和、金沢市議の森一敏さんと福井県の「えちぜん鉄道」本社と勝山市を視察しました。この鉄道、発足までは京福電鉄が運営、しかし経営状況が悪化し、92年に一部区間の廃線を宣言、その後2000年と翌年に相次いで事故が起き、ついにその年に廃止届けが国に提出されました。以来2年あまり、代行バスが運行されましたが、市民のバス離れが加速、一般道の交通渋滞が発生し、2002年秋に行政・民間・市民の株主構成で第三セクターとして会社の設立がなされました。
本社視察には見奈美社長と広報担当の元アテンダントの岡田さんに対応していただき、会社設立には市民運動の高まりがあり、そのため市民主役の鉄道をめざしてきた、あえて鉄道経験者が少ない集団で発足させ、管理職を配置せず、全社員で価値観の共有化を図っているとのこと。一方行政は県と沿線自治体(5市町)で役割を分担してもらう、福井方式の「上下分離の考え方」を取っているとのことでした。乗客サー
ビスを徹底させ、創業当時130万人だった乗客数を昨年度310万人まで回復させました。有名なアテンダント事業、実際に乗車させていただき、その勤務ぶりも拝見させていただきました。とにかく常に車内を巡回し、積極的に乗客に話しかける姿勢に、会社のコンセプトが徹底していることが伺えました。
午後は勝山市視察、昨年2月にジオパークで訪問させていただきました。勝山市は勝山永平寺線の終点、京福電鉄の
廃線宣言以来、市民参加で存続運動や駅舎整備ボランティア活動がなされてきたものの、ついに廃線、代行バスの不便さから、改めて市民に電車の重要性が認識されたと言います。勝山市は沿線自治体と分担し、23%の補助金を負担、赤字補填という考え方から、会社の努力が負担額の軽減にもなってきたようです。現在駅前広場の整備に着手しており、鉄道を起点とした交通体系、観光事業の再編が図られています。市民が育てる鉄道という実感をここでも感じました。
